
2007.12.19
ラフレター
このサイトでも何度か紹介した親友・手塚真輝が、
本日、NHKのニュース番組で取り上げられました。
彼が発案した「ある企画」が静かなブームを呼んでいるのです。
「ラフレター」
ホストクラブ2軒、バー2軒を経営する彼のもとには、
これまで家出同然で歌舞伎町という街に身を寄せた少年たちが
多く集まってきました。
「どうせ水商売だし…」
目標も見出せず、将来に不安やあせりを感じている彼らの多くは、
その後ろめたさから、なかなか家族と連絡を取りたがろうとはしません。
「でも、あいつらも本当は家族に会いたいと思うんですよね。
感謝の気持ちだって持っているはずなんです。
数年前までの僕がそうだったように……」
真輝もまた、20歳の頃からホストとして生計を立てる後ろめたさから、
数年前まで両親との連絡を絶っていたひとりなのです。
それが、お兄さんの結婚を機にふたたび連絡を取るようになり、
あらためて両親の想いを知った。あたたかさを覚えた。
「僕がホストやってるとか、そんなことは関係なく、
ただ元気でやってることを、生きていることを心から喜んでくれた。
ああ、親ってありがたいなって、そう思ったんです」
だから、みずからの店で働く若い従業員たちにも、
家族とのつながりを感じてもらいたかった。
言えずにいる「ありがとう」を伝えさせたいと思っていた。
だけど。
電話をかけてしまうと、あれこれ聞かれる。
「元気でやってるの? ご飯はちゃんと食べてる?」
そうなると、やっぱり面倒くさい。
「だから、手紙がいいんじゃないかと思ったんです。
上手な文章じゃなくっていい。殴り書きのようなものだっていい。
ただ、『元気だよ』と『ありがとう』を伝えるだけの……
ラフレター(rough letter)」
彼が立ち上げたHPに寄せられた、いくつもの「ラフレター」に目を通すと、
若者たちのもどかしい、それでいてあたたかな思いが伝わってくる。
「教師」と「経営者」。
立場はまったく異なるけれど、彼から学ぶことは、いつも多い。
2007.12.19 | 固定リンク
